中国が農村部でも「エネルギー革命」を実現する方針だ。国家能源局など政府4部門は23日、「農村エネルギー革命の組織的な展開に向けた試行県建設に関する通知」を公布。試行地に指定する各県について、再生可能エネルギー利用率を引き上げるよう求めた。
　2025年時点の再生可能エネルギー利用率に関し、一次エネルギー消費量の30％超まで高めることを目指す。一次エネルギー消費量の増加分に関し、その60％以上を再生可能エネルギーとするよう指導した。
　中国農村部の再生可能エネルギー源開発余地は大きいとみられている。風力発電や太陽光発電を中心に、エネルギーの多様化が進展する見込みだ。
　中国全体の再生可能エネルギー消費量は、20年時点で石炭6億8000万トン相当に上っている。一次エネルギー消費量に占める比率は13.6％に達した。
　国家発展改革委員会と国家能源局は22年3月、「現代エネルギー大系の第14次5カ年計画」を共同発表。最終となる25年の各種エネルギー生産量に関しては、石炭換算で46億トン以上に設定した。一次エネルギー消費量に占める非化石比率を約20％にまで高める。発電量全体に占める非化石電源比率は約39％を目指す。単位GDP当たりの二酸化炭素（CO2）排出は5カ年の18％削減を目標に据えた。


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