今年3月の中国新車販売は堅調に推移しそうだ。業界団体の中国汽車流通協会（CADA）はこのほど、3月の乗用車販売について、180万台に達する可能性があると報告。末端の販売台数に関し、今年2月の約140万台、2022年3月の150万台を上回るとの見方を示した。それぞれ29％、20％ずつ伸びる計算となる。中国経済網が8日までに伝えた。
　各地方が自動車を中心とする消費喚起策が導入されている点を重視している。例年3〜4月の自動車の購入が活発化する点もプラス要因に挙げた。CADAはまた、第1四半期最終月を迎えるなか、各ディーラーが販売促進活動を強化するとの認識も示している。
　中国の新車販売市場では、月次ベースのディーラー在庫指標が2カ月ぶりに低下（＝改善）した。CADAは今年2月の「自動車ディーラー在庫早期警戒指数（VIA）」が58.1で推移したと発表。前月（61.8）比で3.7ポイント低下したものの、前年同期（56.1）比で2.0ポイント上昇したと報告した。節目の50を8カ月連続で超えている。
　VIA（Vehicle Inventory Alert Index）は製造業購買担当者景気指数PMIの算出法と類似。50を下回ると自動車在庫が適正レベルにある実態を示す。逆に数値が高いほど、需要の低迷、在庫圧力の上昇、経営圧力の増大を示唆する。


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