【亜州ビジネス編集部】　中国は「次世代情報技術」など、八大戦略性新興産業向けの投資を積み増す方針だ。国家発展改革委員会、科学技術部、工業和信息化部（工業情報化部）、財政部は共同で23日、「戦略性新興産業に対する投資を推進し、国の成長点を最大限にまで伸ばすための指導意見」を発表。各担当部署に対し、重点産業チェーンの拡大、大手企業の育成、重大投資プロジェクトの始動を促すよう求めた。
　八大戦略性新興産業として、次世代の情報技術、バイオ、ハイエンド製造、新素材、新エネルギー、スマート・新エネルギー自動車、節約・環境保護、デジタル変革を挙げている。特に5G通信の強化を急ぐ政策だ。5Gの商用化、重要半導体チップの研究・開発・生産を加速する。
　財政、土地、金融、科学技術、人材、知的財産などの各方面で支援策を打ち出すよう指示した。産業の川上から川下を縦断し、生産と販売を円滑化させる。大企業と中小企業の連携を高めることで、戦略性新興産業の質的向上を加速するよう命じた。今後の経済発展を確実にする目的がある。
　すでに複数の地方政府は、戦略性新興産業の育成ファンドを立ち上げた。うち江蘇省は今年7月、省レベルの専門基金として6億8800万人民元（約106億4000万円）を投入している。41件に上る新興事業プロジェクトを推進する狙いだ。


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