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  ニュース     2024/05/16 15:30

中国が乗用EVで世界トップシェア維持、1Q販売28%増加 無料記事

 調査会社のカウンターポイント・リサーチが13日発表したリポートによると、純電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHV)を含む乗用EV(電気自動車)販売台数で中国は今年第1四半期(1~3月)に世界シェア首位の座を維持した。中国の販売台数は前年同期比28%増と、世界全体の伸び(18%)を上回るペースで拡大。一方、米国の販売台数は2%増と小幅な伸びにとどまった。
 世界の乗用EV販売台数のうち、PHVが前年同期比46%増と高成長。一方、BEVの販売台数は7%増と相対的に低い伸びだった。一部メーカーがBEVの供給目標を引き下げたことが影響したという。
 テスラ(TSLA/NASDAQ)や比亜迪(BYD:1211/HK)などの大手EVメーカーは、BEVの生産コストを削減し、競争力のある価格を実現。フォードやゼネラルモーターズ(GM)など、コスト削減に苦戦している他メーカーにプレッシャーを与えている状況だ。こうしたなか、一部メーカーはBEVの販売目標を調整し、PHVを優先している。
 またカウンターポイントのアナリストは、BEVと比較してPHVの初期費用が低いこと、航続距離の不安を解消する燃料タンクがあることがPHVの需要が高い理由だと指摘。さらにPHVにはセダン、SUV、クロスオーバーといったさまざまなモデルがある点にも言及した。
 メーカー別では、テスラのBEVシェアが19%となり世界トップを維持。ただ、販売台数は前年同期比で9%減少し、シェアも同3ポイント縮小している。以下、BYDが13%増でシェア15%、フォルクスワーゲンが4%減でシェア6%となった。
 PHVでは、BYDが世界シェア30%と他社を圧倒。販売台数は前年同期比で7%増加した。ただ、シェアは前年同期の41%から11ポイント縮小している。以下、浙江吉利控股が147%増でシェア9%、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が47%増でシェア7%と続いた。


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