ニュース 2024/01/15 13:31
ロシア市場で中国車がシェア急拡大、23年は2倍超の49%に
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】ロシア市場で中国車の存在感が一段と増している。オトクリティ銀行の自動車事業部門が12日発表したデータによると、ロシア市場での中国ブランド車販売台数は2023年に55万3000台に達し、初めて50万の大台乗せを達成。市場シェアは49%に拡大し、前年の17%から2倍以上に膨らんだ。中国国営メディアが15日伝えた。
また、23年にロシアが輸入した中国車のブランド数は30を数え、前年から倍増した。このほか、15~17ブランドが並行輸入されている。
オトクリティ銀行のアナリストは、中国ブランド車の販売台数が24年に一段と増加すると予想。うち重慶長安汽車(200625/SZ)、長城汽車(2333/HK)、奇瑞汽車の3ブランドだけで販売台数が60万台を超えるとみている。
ウクライナとの戦争がロシアの自動車市場に大きな変化をもたらしている状況。現地の専門家によると、ロシアの自動車市場はかねて輸入依存度が高いが、現在では欧米メーカーの多くが同国への輸出を停止。フランスのルノーのようにロシア事業を売却するなど、現地から撤退する企業も相次いでいる。
こうしたなか、ロシアでは欧米車から国産車、または中国車への置き換えが進んでいる格好だ。中国の自動車メーカーはウクライナ戦争が始まる22年より前に、ロシアでの現地生産化を進めてきた経緯がある。例えば長城汽車は、19年にトゥーラ工場の操業を開始。年産能力は15万台に上る。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
また、23年にロシアが輸入した中国車のブランド数は30を数え、前年から倍増した。このほか、15~17ブランドが並行輸入されている。
オトクリティ銀行のアナリストは、中国ブランド車の販売台数が24年に一段と増加すると予想。うち重慶長安汽車(200625/SZ)、長城汽車(2333/HK)、奇瑞汽車の3ブランドだけで販売台数が60万台を超えるとみている。
ウクライナとの戦争がロシアの自動車市場に大きな変化をもたらしている状況。現地の専門家によると、ロシアの自動車市場はかねて輸入依存度が高いが、現在では欧米メーカーの多くが同国への輸出を停止。フランスのルノーのようにロシア事業を売却するなど、現地から撤退する企業も相次いでいる。
こうしたなか、ロシアでは欧米車から国産車、または中国車への置き換えが進んでいる格好だ。中国の自動車メーカーはウクライナ戦争が始まる22年より前に、ロシアでの現地生産化を進めてきた経緯がある。例えば長城汽車は、19年にトゥーラ工場の操業を開始。年産能力は15万台に上る。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。