ニュース 2024/02/20 10:54
中国:指標金利「LPR」5年物引き下げ、1年物は予想外の据え置き
政策・政治
【亜州ビジネス編集部】中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出の指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の1年物を3.45%に据え置いた。据え置きは6カ月連続。市場コンセンサス予想では3.40%への引き下げが見込まれていた。一方、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRは4.20→3.95%に引き下げ。市場コンセンサス予想では4.10%への引き下げが見込まれており、予想以上の下げ幅となった。5年物の引き下げは2023年6月以来、8カ月ぶり。
低迷が続く不動産市場の支援に向け、5年物LPRの大幅な引き下げに踏み切った格好。香港メディアによると、今回の引き下げ幅(0.25%)は5年物LPRで過去最大の下げ幅となっている。ただ、人民元安の圧力が根強く、銀行の利ザヤ縮小懸念も残るなか、1年物LPRの引き下げには慎重になっているようだ。
LPRは人民銀が2019年8月から公表を開始(毎月20日に発表、休日の場合は翌営業日)。従来のLPR算出方法を見直し、MLF金利に緩やかに連動するようにした。うち1年物LPRは「実質的な政策金利」とも呼ばれる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
低迷が続く不動産市場の支援に向け、5年物LPRの大幅な引き下げに踏み切った格好。香港メディアによると、今回の引き下げ幅(0.25%)は5年物LPRで過去最大の下げ幅となっている。ただ、人民元安の圧力が根強く、銀行の利ザヤ縮小懸念も残るなか、1年物LPRの引き下げには慎重になっているようだ。
LPRは人民銀が2019年8月から公表を開始(毎月20日に発表、休日の場合は翌営業日)。従来のLPR算出方法を見直し、MLF金利に緩やかに連動するようにした。うち1年物LPRは「実質的な政策金利」とも呼ばれる。
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