【亜州ビジネス編集部】新型コロナウイルス禍を経て、国民の消費スタイルが変化するなか、中国の飲食業界に「閉店ラッシュ」の荒波が押し寄せている。調査機関の紅餐産業研究院がこのほど発表した「中国餐飲発展報告2023」によると、今年上半期に法人登記を取り消した飲食関連企業は47万1900社に上った。これは22年通年の86％に相当する水準だ。香港01など複数メディアが27日までに伝えた。

　同リポートによると、足元の中国飲食業界は企業によって大きく明暗を分ける状況。コーヒーチェーンの「瑞幸珈琲」やハンバーガーチェーンの「塔斯汀」などが急速に店舗数を増やす一方で、全面閉店や店舗数の縮小を強いられる企業も多い。例えば、コーヒーチェーンの「太平洋珈琲」は広州市内の複数店舗を閉鎖。かつて長蛇の列が絶えなかったスイーツショップ「虎頭局渣打餅行」は資金繰りの悪化により、営業を全面的に停止した。


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