【亜州ビジネス編集部】中華全国工商業聯合会が12日発表した民営企業ランキングで、京東集団（JDドットコム：9618/HK）が前年に続き首位をキープした。同ランキングは2022年の売上高に基づいて作成したもの。京東の売上高は1兆462億3600万人民元（約21兆円）だった。財聯社が伝えた。
　同連合会は毎年、「中国民営企業500強」を発表している。最新の23年版では、前述のように京東が首位を維持した。2位は阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）の8645億3900万人民元、3位は恒力集団の6117億5675万人民元。恒力集団は江蘇省を拠点とし、石油・石炭の加工を手がける。2～3位も前年と同じ顔触れとなった。
　ほか大型インターネット企業では、騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）が売上高5545億5200万人民元で6位。不動産業界では、万科企業（チャイナ・ヴァンカ：2202/HK）が5038億3837万人民元で7位に付け、同業界の最上位となっている。自動車業界では、比亜迪（BYD：1211/HK）が4240億6064万人民元で10位にランクインした。
　上位500社の合計で、売上高は前年比3.9％増の39兆8300億人民元、税引き後利益は4.9％減の1兆6400億人民元だった。総資産は11.2％増の46兆3100億人民元。業種別では、製造業が322社ランクインし最多となった。
　また、500社の輸出総額は前年比12.6％増の2763億6400万米ドル（約40兆円）。中国の輸出全体の7.69％を占め、同比率は0.39ポイント拡大した。500社の雇用人数は計1097万2100人で、全国就業者数の1.50％を占める。個別企業では、BYDが57万100人で最多だった。
　上位500社に入る売上高の最低ハードルは275億7800人民元。前年比で12億1100万人民元増加した。


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