【亜州ビジネス編集部】パソコン（PC）世界最大手、聯想集団（レノボ・グループ：992/HK）の楊元慶・董事長兼首席執行官（CEO）は24日、自社初の人工知能（AI）機能付きPCを2024年9月以降に発売すると宣言した。PC産業は在庫消化の完了後、前年比約5％の成長を維持し、AI PCはハイエンド製品として市場全体の約10％を占めるとの予測を示した。25日付第一財経などが報じた。

　楊氏の発言は、米テキサス州オースティンで24日に開催した「レノボ・テックワールド2023」でのもの。23年の同イベントでは、AIに関するレノボのビジョンを集中的に語った。今後はPCのみならずスマートフォンやワークステーション、インテリジェント端末など全てにAI機能が組み込まれ、AIがユーザーの思考モデルに基づいてタスクを予測し、ソリューションを見出すと説明。同概念を「パーソナルAIツイン」と名付け、関連技術と製品に注力すると強調した。

　楊氏は「AI分野に3年で10億米ドル（約1500億円）を投入すると以前表明したが、それでは全く足りない」とも発言。あらゆる事業がAIとインフラサービスに関わるため、レノボは多額の資金が必要だと語った。


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