2024年春節の連休8日間（2月10～17日）の全国旅行者数は、前年同時期比34.3％増の延べ4億7400万人に達した。19年との比較では、19.0％増えている。また、国内旅行支出は47.3％増の6326億8700万人民元（約13兆1730億円）に達した。19年比では7.7％拡大している。文化旅行部が発表した。

　旅行リゾート区の接待人数は、春節連休期間に全国延べ1億4600万人に上る。前年同時期比で31.56％、19年同時期比で17.56％ずつ増えた。総旅行収入は40.37％増の654億9700万人民元、19年比では19.67％拡大している。リゾート区の6割近くで、旅行収入の前年比増加率が旅行者数の伸び率を上回った。

　文化旅行部は春節連休中に文化観光活動を推進し、農村部での戯曲や絵画展、図書館での祝賀行事などを実施している。オンラインを含めて6億6900万人が参加した。営業性の公演は52.1％増の1万6300回実施され、その興行収入として80.09％増の7億7800万人民元を計上した。

　海南省旅遊文化広電体育庁によれば、海南省の接待旅客総人数は、1月に12.8％減の998万3200人で、前年同期比で23年2月以来の減少だった。旅行総収入は9.0％増の230億100万人民元と微増にとどまっている。12月は123.7％増だった。春節が23年は1月、24年は2月に迎えたことが、前年比の低調な数値の要因とみられる。

　一方、澳門博彩監察協調局（マカオ特別行政区ゲーミング監察協調局）が発表した今年2月の域内カジノ売上高は、前年同月比79.1％増の184億8600万パタカ（約3440億円）に上った。加し、14カ月連続でプラス成長を維持している。ただ、前月比では4.4％減少した。1～2月の累計では、前年同期比72.7％増の378億2300万パタカに伸びている。

　新型コロナウイルス規制の解除が追い風となり、マカオでは2023年からカジノ業界の回復が鮮明化。同年のカジノ売上高は前年比333.8％増の1830億5900万パタカに拡大した。ただ、コロナ禍前の19年実績（2924億5500万パタカ）の6割強を回復するにとどまっている。


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