【亜州ビジネス編集部】中国で自動車の月次輸入がプラスに転じた。中国汽車流通協会（CADA）が8日発表した統計データによると、今年10月の輸入台数は前年同月比6.7％増の8万台。月次ベースで年初来最多を記録した。ただ、1～10月の累計では前年同期比14.6％減の63万6000台とマイナス成長が持続。輸入額は9.9％減の2683億1000万人民元（約5兆4860億円）に下向いた。

　輸入車の販売は低迷。1～10月の販売台数は前年同期比3.8％減の61万9000台だった。新型コロナウイルス禍やコア部品不足などの影響を受け、中国の輸入車販売は2020年以降、マイナス成長が続いている。

　一方、ブランド別の輸入台数（乗用車）では、今年1～10月にレクサスが13万9494台で引き続き首位となった。ただ、輸入台数は前年同期比で9.8％減少している。以下、メルセデス・ベンツが6.8％減の12万8721台、BMWが10.7％減の9万3910台、ポルシェが12.4％減の6万6168台、アウディが34.1％増の5万1330台と続く。プラス成長となったのはアウディのほか、ランドローバー、トヨタ、ボルボ、フォルクスワーゲンなどだ。一方、MINIは中国での現地生産が進んだことで、輸入台数は39.1％減の1万4694台と大きく落ち込んだ。


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