【亜州ビジネス編集部】中国が「自転車大国」の地位を固めている。統計によると、2023年は全国で4883万台を生産し、うち3964万8000台（世界自転車貿易全体の6割）を海外輸出した。輸出は依然拡大傾向にある。今年第1四半期の輸出実績は1099万9000台に達した。前四半期比で13.7％伸びている。中国政府系メディアが10日付で伝えた。

　国産自転車ブランドの影響力は、着実に向上している。さらに多数の中国メーカーが海外市場の取り込みを強化した。自転車産業の分野でも、スマート製造が浸透し、ハイエンド化、デジタル化、ブランド化の傾向がみられている。

　一方、中国国内では、高級スポーツ自転車の市場販売量が10％拡大した。ディスクブレーキ仕様のロードバイクが若者によって支持され、主流製品の一角に躍進している。TikTokのプラットフォームでは、2023年の自転車関連ビデオ配信数が前年比で94.4％も増加した。自転車関連コンテンツの検索数も137.4％伸びたという。

　中国では「第18回北京国際汽車展覧会（北京モーターショー2024）」閉幕翌日の5月5日、「第32回中国国際自転車展覧会」が開幕している。上海新国際博覧センターで8日まで開催し、7300区画以上のブースに1400社以上の企業が出展した。100社以上の海外バイヤーが会場を訪れている。


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