【亜州ビジネス編集部】阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）傘下の金融サービス会社、マ蟻集団（アント・グループ）が非中核事業の切り離しを計画しているもようだ。事業再編を進め、香港での新規株式公開（IPO）に向けた準備を整える考えという。ブルームバーグ通信が25日、消息筋情報として伝えた。

　報道によると、アントはブロックチェーン、データベース管理サービス、海外事業の切り離しを検討。中核事業を残し、中国で金融持ち株会社の申請を行う構えだ。

　アントは2020年11月、上海と香港で同時IPOを計画していたが、直前になって急きょ中止。同社はその後、当局指導の下で消費者金融事業を分離するなどの再編を迫られた。今月7日には、中国当局が消費者保護やマネーロンダリング（資金洗浄）に関連する規定違反行為があったとして、同社に71億2300万人民元（約1400億円）の罰金を科すと発表。この発表を受け、当局によるインターネット業界への締め付けはひとまず終了したとみられている。


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