【亜州ビジネス編集部】米電気自動車（EV）大手のテスラ（TSLA/NASDAQ）が中国で値上げを継続している。同社の中国現地法人は20日、「モデルY」デュアルモーターAWD（全輪駆動）モデルのロングレンジ版について、30万2400→30万4400人民元（約630万円）に2000人民元引き上げた。中国での値上げは直近1カ月で4回目という。香港メディアの星島日報が21日伝えた。

　テスラはこれより先、「コスト面での問題」が値上げの理由と説明している。ただ市場では、足元で低下する利益率の改善を狙ったものと指摘する声も上がっている状況だ。テスラが10月に発表した第3四半期（7～9月）決算では、値下げの影響で営業利益はほぼ半減し、同利益率も17.2→7.6％（↓9.6ポイント）に急低下した。

　テスラ中国法人は10月27日以降、一部モデルの値上げに着手。同日には「モデルY」デュアルモーターAWDモデルのパフォーマンス版を36万3900人民元に1万400人民元値上げした。その後、今月9日、14日にも相次いで一部モデルの小幅な値上げを発表している。


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