今年1～9月かけて、中国自動車関連の上場企業は大部分が研究開発費を拡大していることが分かった。A株上場する車関連企業281社のうち、23年1～9月期決算に研究開発費を発表したのは277社。このうち約77.6％に当たる215社が研究開発費を前年同期に比べて増やした。各社が研究開発費を増額する背景には、市場競争が激化し、技術力強化による生き残りが大きな課題となったことがあるようだ。

証券日報が2日付で伝えた。

　215社のうち、研究開発費が10億人民元（約205億3600万円）を超えた企業は14社。最も多かったのは中国の新エネルギー自動車（NEV）大手、比亜迪(BYD：002594SZ)で249億3800万人民元だった。2位は上海市政府系の大手自動車メーカー、上海汽車集団（600104/SH）、3位はディーゼルエンジン生産のイ柴動力（ウェイチャイ・パワー：000338/SZ）と続く。

　国内競争の激化を受けて、海外市場の開拓を加速する企業も増加。中国汽車工業協会によると、1～9月累計の完成車輸出は、前年同期比60.0％増の338万8000台。新エネルギー車（NEV）輸出は2.1倍の82万5000台に拡大した。


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