フォルクスワーゲン（VW）系の国軒高科（Gotion High-Tech：002074/SZ）は16日、ドイツ・ニーダーザクセン州の現地工場で電池製品をラインオフした。工場はニーダーザクセン州南部のゲッティンゲンに位置する。経済日報などが20日付で伝えた。

　1本目の組立生産ラインが量産を迎えている。大量の受注を得て、10月から欧州顧客に納品する予定だ。24年の年産能力5GW（500万kW）を想定する。

　国軒高科は2021年、ボッシュグループのゲッティンゲン工場を買収したと報告。22年6月27日、年産能力合計18GWhの電池生産拠点を整備すると発表した。敷地面積約17万4000平方メートルのゲッティンゲン工場は、すでに60年以上運営されていたという。

　国軒高科は21年12月15日、増資手続きが完了したと正式発表。フォルクスワーゲン（VW）現地法人の大衆汽車（中国）投資有限公司に対し、3億8400万株を割り当てたと報告した。大衆汽車（中国）の保有する国軒高科株は5646万7600万株（20年5月に14億600万人民元で取得）から4億4063万983株（うち譲渡制限株3億8416万3346株）に拡大した。合わせた投資額は87億900万人民元に拡大し、持ち株比率は26.47％（筆頭株主）にまで上昇している。

　国軒高科は25年時点の年産能力に関し、世界全体で300GWhにまで増強する方針だ。中国で200GWh、海外で100GWhを目指す。


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