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  ニュース     2024/03/25 17:30

中国:BEV製品購入「後悔」、3~4都市で54%に拡大=マッキンゼー 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の消費者による新エネルギー自動車(NEV)製品に対する評価がやや低下した。「既存のマイカーを買い換える際、次もNEVを選択する」との回答比率が2022年の68%から23年は62%に縮小している。マッキンゼー・アンド・カンパニーがこのほど報告したリポートの内容として、中国の複数メディアが25日までに伝えた。
 次もNEVを選択するとの回答比率は、17年の調査開始以来で初めて低下している。その主な要因は、純電気自動車(BEV)製品の満足度低下だ。一方、ガソリン車やプラグインハイブリッド(車エクステンドレンジ含む)の製品信頼感は依然として高い。
 特に既存のBEVを買い換える際、次はNEVを選択しないとの回答比率(後悔比率)は、これまでの3%から23年の22%に急上昇した。この後悔比率は、超大都市の1~2線都市が10%にとどまる半面、地方の3~4線都市は54%を記録。地方のBEVオーナーを中心に、NEVを見限る動きが拡大した実態が映し出された。
 また、中国新車市場のトレンドにも言及し、消費のアップグレード需要が明らかに高く、高級車の販売が持続的に伸びていると指摘した。また、特に20万人民元(約418万円)以下の価格帯でアップグレードの要望が強まっている。この価格帯では、コストパフォーマンスに優れた高級なスマートなNEVが相次ぎ登場し、消費者の注目を集めてきた。前回の調査結果と比較し、ダウングレードを希望する消費者の比率が明らかに縮小したという。


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