【亜州ビジネス編集部】中国汽車工業協会（CAAM）は11日、今年11月の新車販売台数が前年同月比27.4％増の297万台に伸びたと発表した。プラス成長は4カ月連続。生産台数も29.4％増の309万3000台に上向き、過去最多を更新している。前月比では販売が4.1％増、生産が7.0％増となった。

　同協会によると、「シングルデー（独身の日、双11）」の販促イベントなどをきっかけに消費市場が盛り上がり、自動車購買意欲が一段と刺激された。実際の販売状況は、同協会の事前予想を上回ったという。政策効果の持続や各地でのモーターショー開催、販促活動などにより、12月も好調が持続すると同協会は予測。通年の生産・販売台数は過去最高を記録し、事前予想を上回るとみている。

　1～11月の累計では、全体の販売台数が前年同期比10.8％増の2693万8000台。生産台数は10.0％増の2711万1000台に伸びた。

　車種別の11月単月データでは、乗用車の販売台数が前年同月比25.3％増の260万4000台（前月比4.7％増）。生産台数は25.6％増の270万5000台（同7.6％増）だった。商用車は販売台数が44.6％増の36万6000台（同0.3％増）、生産台数が64.9％増の38万8000台（同2.6％増）で推移している。

　一方、NEVの販売はプラス成長を維持。11月の販売台数は前年同月比30.0％増の102万6000台、生産台数は39.2％増の107万4000台に膨らみ、いずれも過去最多を記録。新車販売に占める比率は34.5％で推移している。1～11月の累計では、販売が前年同期比36.7％増の830万4000台、生産が34.5％増の842万6000台。新車販売に占める比率は30.8％だった。

　完成車の輸出台数も引き続き高成長。11月に前年同月比46.3％増の48万2000台に伸びた。ただ、月次最多記録となった前月（48万8000台）からは1.1％減少している。車種別では、乗用車が前年同月比47.0％増の40万7000台、商用車が42.7％増の7万6000台。また、NEV輸出は1.6％増の9万7000台に伸びている。1～11月累計の完成車輸出は、前年同期比58.4％増の441万2000台。NEV輸出は83.5％増の109万1000台に拡大した。


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