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  ニュース     2023/11/24 12:12

中国:10月NEV動力電池車載量、CATLがシェア4割でトップ維持 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】今年10月の新エネルギー自動車(NEV)動力電池車載量で、寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)が引き続き国内トップの座を維持した。同社の車載量は前年同月比52.2%増の1万4696メガワット時(MWh)に拡大。国内シェアは42.5%と、引き続き2位以下に大きく水をあけている。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が21日付で報告した。
 2位は比亜迪(BYD:1211/HK)傘下の弗迪電池で、車載量は59.0%増の9882MWhだった。国内シェアは28.6%で推移している。以下、中創新航科技(CALB:3931/HK)が147.1%増の2842MWhでシェア8.2%、国軒高科(002074/SZ)が136.9%増の2352MWhで同6.8%、蜂巣能源科技(SVOLT)が151.0%増の1008MWhで同2.9%と続いた。
 一方、増加率ではシェア9位(1.2%)の韓国LGが441.7%増の432MWh、10位(1.2%)の正力新能(ZENERGY)が441.5%増の417MWhと高い伸びを示した。
 世界シェアトップのCATLは、理想汽車(リ・オート:2015/HK)、テスラ中国、吉利汽車(175/HK)、広汽埃安新能源汽車有限公司(広汽埃安:Aion)、蔚来集団(NIO:9866/HK)を主な供給先とし、中でも10月は理想汽車向けが全体の11.3%を占めた。一方、弗迪電池は親会社のBYDに89.5%を供給するほか、騰勢汽車(BYDとメルセデス・ベンツ・グループの合弁)、一汽紅旗、一汽豊田、一汽奔騰などを顧客に持つ。
 乗聯会のデータによると、今年10月のNEV動力電池車載量は、中国全体で前年同月比61.8%増の34.5GWhに拡大した。増加率は前月の30.7%から加速している。車載量の伸びは今年上半期に大きく上下に変動したが、6月以降は安定的に増加している。
 1~10月累計の動力電池車載量は、全体で前年同期比43.1%増の277.1GWhに上る。うち乗用車では、三元系電池が37.7%、リン酸鉄リチウム電池が61.8%を占めた。三元系のウエートは20年に83.6%、21年に58.9%、22年に43.5%と徐々に低下している。このほか、バスやトラックといった商用車では、リン酸鉄系が今年1~10月に90%以上のシェアを維持した。


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