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  ニュース     2024/01/30 11:10

中国:「未来産業」発展計画を発表、人型ロボなど重点に 無料記事

 中国の工業情報化部、科学技術部など7部門は29日、「未来産業の革新的発展の推進に関する実施意見」を発表した。ヒューマノイドロボット(人型ロボット)、量子コンピューター、第6世代(6G)ネットワーク設備など「代表的な製品」におけるブレークスルーを目指す方針。2025年、27年の2段階に分けて、発展目標を打ち出した。21世紀経済報道など複数メディアが30日伝えた。
 同意見によると、「未来製造」「未来情報」「未来素材」「未来エネルギー」「未来空間(宇宙)」「未来健康」の6大分野で、国家ハイテク重点プロジェクトを実施し、重要なブレークスルーを目指す。例えば「未来製造」では◆スマート製造、バイオ製造、ナノ製造、レーザー製造、リサイクル製造の発展、◆スマート制御、スマートセンシングなど主要コア技術のブレークスルー、◆フレキシブル製造、シェアリング製造モデルなどの促進、◆産業インターネット、産業メタバースなどの発展――に注力。「未来情報」では◆次世代移動通信、衛星インターネット、量子情報などの産業化と応用の促進、◆量子、光子などコンピューティング技術のブレークスルー加速、◆頭脳型知能、ビッグモデルなど知能産業の育成――を図る。
 また、「代表的な製品」として、ヒューマノイドロボット、量子コンピューター、新型ディスプレー、ブレイン・マシン・インタフェース、6Gネットワーク設備、超大型新型スマート・コンピューティング・センター、第3世代インターネット、ハイエンド文化・観光設備、先進・高効率航空設備、深層資源探査・開発設備などを列挙。これらの発展を目指す方針を示した。
 その上で、25年までに未来産業の技術イノベーション、産業育成、安全保障ガバナンスを全面的に発展させ、一部の分野で国際的な先進レベルに達することを目指す計画とした。未来産業インキュベーターとパイロットエリアを建設し、100項目の重要コア技術のブレークスルーを果たすほか、リーディング企業100社、専門サービス組織100機関を育成する方針としている。
 さらに27年までに未来産業の総合力を大幅に引き上げ、一部の分野で世界的な主導権を握る。重要なコア技術に大きなブレークスルーがもたらされ、複数の新技術、新製品、新業態が一般的に応用されることを目指す考えだ。


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