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  ニュース     2023/10/12 13:40

レノボ、車載半導体事業を強化 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】パソコン世界最大手、聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が車載半導体事業の強化に取り組んでいる。同分野の芯科集成電路(蘇州)有限公司が最近実施した第三者割当増資に、中小企業発展基金聯想(天津)パートナー企業(有限パートナー)が応じたことが企業情報サイトの「天眼査」によって明らかになった。DRAMエクスチェンジが10日報じた。
 芯科集成は2022年に発足。マイクロコントローラー(MCU)やマイクロ・プロセシング・ユニット(MPU)、ドメインコントローラーSoC(システム・オン・チップ)など各種車載半導体の開発に取り組む。今回、中小企業発展基金聯想(天津)パートナー企業(有限パートナー)と北京北科中発展啓航創業投資基金(有限パートナー)の出資によって、資本金が500万人民元(約1億200万円)から577万2900人民元に15.46%拡大した。
 中小企業発展基金聯想(天津)パートナー企業(有限パートナー)には、聯想知遠(天津)科技有限公司控股が48.9%を出資する。聯想知遠(天津)科技有限公司控股は聯想知行(天津)科技有限公司の100%子会社だ。
 レノボは今年3月にも、エヌビディア(NVDA/NASDAQ)の新世代DRIVE Thor SoC(システム・オン・チップ)に基づいて、車載ドメインコントローラープラットフォームを独自開発すると発表している。同ICをベースにしたドメイン制御プラットフォームを今後、レノボの車載コンピューティング向けハイエンドコア製品ラインとする計画で、25年に関連製品の量産を見込む。
 レノボは昨年、車載コンピューティング戦略計画と開発ビジョンを発表。自動車の生産はしないが、エヌビディアなどと協力し、インテリジェントドライブやスマートコックピットエクスペリエンスを向上させるリーディングソリューションを提供するとの方針を明示した。


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