車載動力電池の分野でも中国企業のプレゼンスが増大している。容量ベースの搭載実績では、世界上位10社のうち中国企業は6社を占めた。残りは韓国3社と日本1社がかろうじて食い込んでいる。市場調査会社のSNEリサーチが7日に報告した内容として、澎湃新聞などが伝えた。

　世界全体の動力電池車載量は、1～9月累計で前年同期比44.4％増の485.9GWh（4億8590万kWh）に上る。年初来の9カ月で2022年通年実績（517.9GWh）の94％水準に達した。

　業界トップ3の動向は、寧徳時代新能源科技（CATL：300750/SZ）が52.1％増の178.9GWh（世界シェア36.8％）、比亜迪（BYD：1211/HK）が71.4％増の76.6GWh（15.8％）、LGエネルギーソリューション（LGES）が49.1％増の69.3GWh（14.3％）に拡大した。

　4位以下は、パナソニックが32.3％増の33.8GWh（7.0％）、SK Onが13.2％増の24.6GWh（5.1％）、中創新航科技(CALB：3931/HK)が74.0％増の22.5GWh（4.6％）、サムスンSDIが40.2％増の21.7GWh（4.5％）、合肥国軒高科動力能源（国軒高科：002074/SZ）が9.2％増の10.6GWh（2.2％）、恵州億緯リ能（EVE：300014/SZ）が124.0％増の10.1GWh（2.1％）、欣旺達電子（Sunwoda）が9.4％増の6.8GWh（1.4％）ずつ車載した。

　業界大手の寡占が進行している。11位以下のその他メーカーは、2.1％減の31.0GWhに減退した。合算の世界シェアは、22年通年の9.4％から23年1～9月の6.4％に3.0ポイント低下している。


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