「世界の3大蒸留酒の一つ」とされる中国の白酒が海外進出を加速させている。2022年の白酒輸出額は前年同期比で26.7％増加した。ただ、輸出量は国内生産のわずか1％未満にとどまっており、伸びしろは依然として大きいとみられている。証券日報が9月26日付で伝えた。

　ボストン・コンサルティング・グループ（BCG）によると、中国の白酒輸出量は22年に前年比2.37％増の1万6400キロリットルに拡大。輸出額は26.7％増の7億1600万米ドル（約1070億円）に伸びた。一定規模以上の白酒メーカーの生産量が671万キロリットルに達するのに対し、輸出量は1％にも満たない。

　世界の蒸留酒市場において、白酒のシェアはまだ低く、今後の成長性は大きいとBCGは指摘。今後、白酒がその風味などの点で国際基準に近づくことで、世界的な認知度を高めていくと予想している。


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