【亜州ビジネス編集部】中国が保有する計算機（コンピューター）の演算処理能力は、過去5年にわたって年率平均30％近くのピッチで拡大を続けている。一連の重要な政策措置を打ち出し、中国は計算力基盤の構築、応用の加速を推進してきた。今年6月末の時点では、全国インターネットデータセンター（IDC）のサーバーラック数は760万架を超え、これらの演算能力は、合算で197EFLOPS（浮動小数点演算毎秒1970京回）を上回っている。8月18日に開幕した「2023中国算力大会（2023 China Computational Power Conference）」で報告された。
　ストレージの総規模は、6月末時点で1080エクサバイト（EB）を超えている。国家計算力ハブノード（現在8カ所）を起点に130本の光ファイバー幹線を敷設した。データ転送能力が大幅に増強されている。
　エリア別の演算処理能力は、広東省、江蘇省、上海市、河北省、北京市、浙江省、内モンゴル自治区、山東省、貴州省、四川省の順に高い。大部分の地域は「東数西算」の8大ハブ（京津冀、長江デルタ、粤港澳ビッグベイ、成渝、内モンゴル、貴州、甘粛、寧夏）に位置する。
　工業情報化部の主催する中国算力大会は、寧夏回族自治区の銀川国際会展中心で18〜19日に開催された。


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