中国で全国の電力消費量が発電量を上回った。国家統計局はその理由について、小規模施設の発電量が含まれていない点などを挙げている。経済日報が19日付で伝えた。

　統計局によると、2023年1～11月の発電量は前年同期比4.8％増の8兆732億キロワット時（kWh）。一方、電力消費量は6.3％増の8兆3678億kWhだった。消費量が発電量を2946億kWh上回っている。

　この理由について統計局は、◆太陽光発電や風力発電において、一定規模以下の施設の発電量が統計に含まれていないこと、◆発電量と消費量で調査対象や精度、対象範囲が異なること――の2点を挙げた。近年は分散型太陽光発電など小規模な施設が増加しており、その数値が発電量に十分に反映されていないと説明している。

　また、統計局は電力などエネルギー生産の月次データを翌月中旬に発表するが、小規模施設の発電量については年間ベースで集計される。このため、実際の発電量と多少の誤差が発生する可能性があるという。


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