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  ニュース     2024/05/20 13:38

中国:衛星ナビ・位置情報産業規模、23年は11.4兆円規模に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の衛星ナビゲーション・位置情報サービス産業規模は、2023年に5300億人民元(約11兆4000億円)を超えた。中国開発の衛星測位システム「北斗衞星導航系統(北斗システム)」は2023年以降、電力、交通、農業、通信など各業界にまたがる基盤インフラ分野で統合を加速している。中国衛星導航定位協会(GLAC)が18日に発表した「2024中国衛星導航・位置服務産業発展白書」に記された。
 衛星ナビゲーション・位置情報サービス産業は、応用範囲と利用規模の拡大に弾みをつけている。国の支援を追い風に、半導体チップ、モジュール、アンテナなどを網羅した独自の産業チェーンと供給チェーンが整備された。
 北斗システムはスマートモビリティ、シェアリング経済など多様な生活シーンにも応用されている。衛星電波を使った測位システム「GPS」に対応する端末数は、23年通年の中国国内販売が全国4億台を超えた。うちスマートフォン端末は2億6700万台に上る。複数のナビゲーションマップ提供者が受け取る北斗システムの位置情報は、毎日平均で6000億回を突破した。
新エネルギー自動車(NEV)の一部は、北斗システムに対応している。高精度車線ナビゲーション機能は全国都市100以上の一般道をカバー。車線ガイド、トンネルナビゲーション、事故警告などで車線レベルのナビゲーション機能を実現した。
 北斗システムはまた、スマート交通やスマート社区(コミュニティ)など一般生活に関連するデジタル適用シーンを拡大させている。スマート交通の分野では、国の主導で「北斗+スマートコネクテッドカー」の融合を推進し、北京、上海、広州など主要16都市にスマートシティ基盤を構築したという。


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