【亜州ビジネス編集部】中国のゲーム市場が回復傾向を示している。中国音像数字出版協会・遊戯出版工作委員会（GPC）が15日発表した「2023年中国ゲーム産業報告」によると、同年の国内ゲーム売上高は前年比13.95％増の3029億6400万人民元（約6兆円）に達した。ここ数年で初めてマイナス成長に転じた前年（10.3％減）からプラス成長を回復。3000億人民元の大台乗せを初めて達成した。財聯社が伝えた。
　ゲームユーザー数も小幅ながら増加に転じている。23年は前年比0.61％増の6億6800万人となり、過去最高水準に達した。
　GPCによると、新型コロナウイルス流行期のマイナス要因が解消されるなか、ユーザーの消費意欲が回復している。また、新たに市場投入されたゲームに加え、定番ゲームが売り上げの伸びを支えた。
　ゲーム売上高のうち、モバイルゲームは23年に前年比17.51％増の2268億6000万人民元（構成比74.88％）に拡大。過去最大を記録している。ほかクライアントゲーム（PCゲーム）は8.00％増の662億8300万人民元（構成比21.88％）と堅調。一方、ブラウザゲームは10.04％減の47億5000万人民元（構成比1.57％）と8年連続で縮小した。
　このほか、eスポーツ市場の売上高は23年に前年比12.85％増の1329億4500万人民元に膨らんだ。ただ、これにはライブ中継やイベント関連の売上高は含まれていない。


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