【亜州ビジネス編集部】中国で食品ロス問題が深刻化している。中国農業農村部の食物・栄養発展研究所が18日発表した関連リポートによると、中国の食品ロス・廃棄率は合計で約22.7％だった。2021年の生産量に基づくと、計4億6000万トンの食品ロス・廃棄が発生している。うち野菜が2億7000万トン、穀物が1億1000万トン、果物が5509万トン。同3種が全体の94.0％超を占めている。経済日報が19日付で伝えた。
　同研究所によると、中国の年間食品廃棄量は、1億9000万人の栄養を1年間満たすことが可能な水準だ。金額ベースでは1兆8800億人民元（約37兆4600億円）となり、国内農業生産額の22.3％に相当する。
　リポートでは持続発展可能な食環境を確保するため、先進技術によって生産地から食卓に至るプロセスでロスを削減するほか、法律や経済的な手段を通じ、食べ残しを減らすことが必要だと提言した。
　


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