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  ニュース     2023/08/03 12:06

中国車業界の最大問題は「需要不足」、燃油車は苦境長期化へ 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国自動車業界が直面する最大の問題は需要不足だ。2023年はマクロ経済の安定、政策的な消費喚起など追い風が吹いているものの、自動車分野の消費は息切れが目立つ。高水準に積み上がった自動車製品在庫の消化は、メーカーとディーラーが抱え込む共通の課題だ。中国汽車工業協会(CAAM)の王都・会長助理が1日に語った内容として、中国経済網が伝えた。
 生産能力が一段と増強される一方で、乗用車製品の国内販売は伸び悩んでいる。すでに新車マーケットは「買い手市場」の状況に移行した。新エネルギー乗用車(乗用NEV)の分野でも、多元化競争が激化している。多数の乗用NEVメーカーは、生産、製品に経営資源を集中する半面、流通やアフターサービスを軽視してきた。一部の乗用NEVメーカーはサービス面に力を入れるようになったものの、コストが極めて高い現状は克服されていない。サービス向上が持続可能かどうかはまだ未知数の状況だ。
 また、燃油車の販売業者を中心に、ディーラー業界にも「大変革期」が到来している。23年はNEV販売が900万台近くにまで拡大すると想定される一方、燃油車の不振は長期化する見通し。燃油車の年間販売について、最盛期の2600万台規模から今年の1300万台まで半減すると予想されていると悲観した。
 完成車の輸出動向にも言及し、今年の中国車輸出は日本を超えて世界首位に躍進したと指摘。これは単なる第一段階に過ぎず、第二段階として海外生産に移行するとの見方を示した。こうしたなか、販売網の構築とアフターサービスの強化を急ぐ必要があると強調している。


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