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  ニュース     2024/04/01 14:22

中国:クリーン家電小売市場7%成長、23年は7200億円規模 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】ロボット掃除機(掃除ロボ)をはじめとする「クリーン家電」の販売が伸び続けている。中国のクリーン家電小売額は、2023年に344億人民元(約7200億円)規模まで拡大した。前年比で6.8%増加している。その内訳は、床拭きロボ(フロアクリーナー)が22%増の122億人民元、掃除ロボが10%増の137億人民元など。市場調査会社の奥維雲網(AVC)が報告した内容として、経済日報が1日付で伝えた。
 新たな需要を敏感に察知し、中国のクリーン家電業界は、広大な市場需要を取り込んでいる。モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)などの技術を導入し、革新的なカテゴリーの創出と新製品の開発を加速した。掃除機主導の単一的な発展パターンを完全に脱し、床拭きロボ、掃除ロボ、掃除機、除菌器という立体的な市場を取り込んでいる。
 今後も成長は持続する見込みだ。奥維雲網によると、2024年の中国のクリーン家電小売額は、床拭きロボが前年比14.6%増の139億8000万人民元、掃除ロボが7.8%増の147億9000万人民元に拡大する見通しという。
 ただ、課題も残る。クリーン家電業界が高成長を遂げるなか、多数の新興ブランドが参入したことで、製品の品質や規格のばらつき、アフターサービス体制の不備、知的財産権の軽視、同質化と低価格競争の同時進行に見舞われた。市場の成長が鈍化するにつれて、競争は一段と激化する可能性があるという。


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