【亜州ビジネス編集部】上海市政府が新エネルギー自動車（NEV）ナンバープレートの無償交付に関する資格要件をやや厳格化する。上海市発展改革委員会など5部門は15日、「NEVの購入、使用を奨励するための実施案」を公布した。
　非営業用の乗用車総数を制御するという原則の下で、非営業用途のNEVを購入する消費者に対し、専用のナンバープレート枠は今後も無償で提供する。ただ、以下の条件をすべて満たさなければならない。（1）本人名義で市の専用ナンバープレート枠を使用して登録された既存NEVを持たないこと、（2）本人名義で非営利の乗用車枠証明書がないこと、（3）本人名義で非営業用乗用車枠を使用して登録された自動車（オートバイを除く）がないこと――と説明した。申請者名義の「NEVなし、ガソリン車（滬Cナンバー車両を除く）なし」という要件が必要となることを意味する。専用ナンバープレート枠を使用して登録されたNEVの廃車、譲渡、登録変更、登録取消、盗難手続きを行った場合、この専用枠は自動的に無効となる。
　また、一部個人ユーザーの申請要件を調整。上海の居住証を持つ住民について、前回の政策で要求された「申込前24カ月間にわたり社会保険、または個人所得税を12カ月間以上支払うこと」を「申込前36カ月間にわたり、市内で連続して社会保険、または個人所得税を支払うこと」に変更する。
　単位ユーザーの申請要件も調整する。前回の政策で要求した「信用状況が良好であること」基準のほか、「市内での職員社会保険加入が5人を超えるか、または申請前年に市内で税金を連続して支払っていること」を追加した。NEVの急速な普及状況を踏まえ、この実施方法は暫定的に有効期間を1年間に定める。2024年1月1日～12月31日までに適用すると通知した。


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