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  ニュース     2024/08/06 11:08

中国:夏休みの映画興行不振、5日時点で前年比4割減収 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国で夏休みの映画興行が振るわない。国家電影事業発展専項資金管理委員会弁公室のデータによると、夏休み期間(6月1日~8月31日)の映画興行収入は今月5日時点で82億8700万人民元(約1690億円)となり、前年同期比で41.5%減少した。月次では、6月が46.0%減の22億3000万人民元、7月が38.3%減の53億7700万人民元。昨年の実績(206億2000万人民元)と同水準に並ぶには、8月だけで123億人民元を達成する必要があるが、その実現は厳しい状況だ。財新網が5日伝えた。

 夏休みは書き入れ時だが、消費の低迷や目玉作品に欠けることなどが興行低迷につながっているようだ。作品別では、国産映画の「抓娃娃(Successor)」やマーベル映画の「デッドプール&ウルヴァリン」などが興行収入ランキングの上位となっている。

 6月の端午節連休(6月8~10日)でも、映画市場は低調な結果に終わっている。映画情報プラットフォームの「灯塔専業版」によると、期間中の映画興行収入は4億1400万人民元。前年同期の9億1000万人民元に比べて55%減少し、事前予想を下回った。今年の低調について業界関係者は、大型の注目作品に乏しいほか、娯楽の多様化に伴って映画に対する「選択眼」が厳しくなっていると指摘。強いアピール力を持つ作品がなければ、消費者は別の娯楽を選ぶ傾向が強いとの見解を示している。


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