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  ニュース     2024/11/25 14:20

中国19省が「中度・超高齢社会」突入、遼寧21.1%でトップ 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国で人口の高齢化が加速している。全国31省(自治区・直轄市)のうち、19省がすでに「中度の高齢化社会」、または「超高齢社会」に入った。なかでも遼寧、吉林、黒竜江の東北3省、南西部の四川省、重慶市、東部の上海市で高齢化の度合いが顕著だ。中国国家統計局がこのほど発表した2024年版「中国統計年鑑」をもとに。毎日経済新聞が報じた

 中国全土では2023年、65歳を上回る高齢者の人口が2億1700万人で、全人口の15.4%を占めた。国連は人口に占める高齢者の割合が7%超の社会を「高齢化社会」、14%超で「中度の高齢化社会」、21%超で「超高齢社会」と定義している。

 全国の省・自治区・直轄市のうち、遼寧省の高齢化度が最も高く、21.1%。同省は「超高齢社会」となった。2位は上海市の19.6%、3位は重慶市の18.9%、4位が黒竜江省の18.8%、5位が吉林省の18.7%、6位が四川省と江蘇省の18.5%だった。

 専門家によると、中国の東北3省と四川・重慶で高齢化が進んでいる理由は、若い層の人口流出にある。東北3省では農村部と都市部から、また四川と重慶では農村部から若い層の流出が多い。 

 

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