広東省の深セン市で18日午前、日本人学校に通う小学校5年生の男児が男に刺される事件が起きた。深セン市南山区の招商街道で8時ごろ、警官が44歳の容疑者を現場で身柄拘束している。深セン市公安局南山分局が報告した。

　登校途中に襲われたとみられている。凶器やけがなどの詳細はまだ明らかにされていない。負傷した生徒は、病院で治療を受けている。

　江蘇省蘇州市では今年6月24日午後、日本人学校の送迎バスを待っていた日本人母子が中国人の男に刃物で襲われた事件が発生した。襲撃を阻止しようとして重傷を負った中国人女性の胡友平さん（54）は26日に死亡している。

　胡さんはバスの案内係で、車内に入ろうとした男を阻止しようとして刺された。蘇州市政府は胡さんに「正義のため勇気ある行動をした模範」との称号を贈っている。

　日本の外務省はこのほど、中国の日本人学校がスクールバスの警備員を配置する際の費用を補助すると決めたばかり。蘇州市で6月に起きた襲撃事件を踏まえて判断した。スクールバスの警備費として、2025年度予算案の概算要求で3億5000万円を初めて計上する。


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