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  ニュース     2019/03/15 14:54

中国:20年の海外観光客1000万人突破へ、上海市が目標 無料記事

 上海市の宗明・副市長は13日の2019年同市観光工作会議で、世界の国際都市を手本とし、20年の海外観光客数を1000万人超に引き上げるとの目標を掲げた。

 複数の中国メディアによると、宗副市長は「ロンドン、パリ、ニューヨーク、東京などの国際都市が受け入れている海外観光客数はいずれも1年間で1000万人を上回り、最大2000万人に達している」と説明。これに対し、上海市の海外観光客数は18年に前年比2.4%増の893万7100人(うち宿泊客が3.2%増の742万人)にとどまっており、国際都市とは一定の差があると指摘した。その上で、20年の目標達成に向けて「今年が正念場になる」としている。

 また目標実現のために、宗副市長は世界的に有名な観光都市を建設する必要性を強調。市全域で観光開発に取り組む意向を表明した。市内を流れる黄浦江について、遊覧コースのアップグレードを推進。上海浦江遊覧船(「黄浦江」を走る観光遊覧船)の快速線を開通し、世界一流のウォーターレジャーエリアを構築する計画を打ち出した。また、長江デルタの観光地をめぐる高速鉄道路線を整備する計画を明らかにしている。

 海外観光客の出入国について、一段と利便性を高める。外国人公民に対するビザ免除(現行は15日間)やトランジットビザの免除(現行では144時間以内の滞在可能)の適用範囲をその他重要な観光客の供給地域に拡大することを検討する。

 上海市の観光総収入は、18年に3.5%増の5092億3200万人民元(約8兆4644億円)に拡大した。海外観光収入は8.2%増の73億7100万米ドル(約8232億円)となっている。


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