中国で近年、「お一人様用」の家電製品や日用品、飲食メニュー、住宅などの需要が拡大している。阿里巴巴集団（アリババ・グループ・ホールディング：BABA/NYSE）のインターネット通販サイト「天猫」によると、過去10年間で小型電子レンジの販売台数は約10.7倍、小型洗濯機は約7.3倍に急増。「お一人様用火鍋」の販売量も約3倍となった。工人日報が13日付で伝えた。
　2017年に中国本土で成人独身者の数は2億2200万人と、人口の15％を占めた。このうち約半数が20〜29歳の若い世代。独身者の中には敢えて結婚しない人もいれば、経済的な理由から結婚に踏み切れない人もいる。
　中国の飲食店のメニューはもともと、複数人、または大人数での食事を前提としたものが多かったが、最近は「お一人様用火鍋」など一人でも気兼ねなく食べられるメニューが増えた。一定の収入がある独身者をターゲットにした「お一人様」市場は今後、一層拡大していく可能性があり、各分野のメーカー、業者が期待を寄せている。
　


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