中国が「海洋強国」の建設を加速するなか、同国の海洋経済は2024年に力強い発展の勢いを示した。国家のエネルギー、水資源、食糧供給などの安全保障において、海洋経済はより重要な役割を果たしている。自然資源部の情報として、中国政府系メディアが9日付で報じた。

　自然資源部の推定値によれば、24年の新規原油生産量に占める海洋原油の割合は60％超を維持した。洋上風力発電の接続累計設備容量は世界の50％超を占める規模だ。24年の海水淡水化量は4億トンを突破したほか、工業用冷却水として使用される海水量は1800億トンに積み上がった。

　海洋水産物の総生産量も安定的に増加。35年連続で世界トップを維持し、名実ともに「海洋穀倉」となっている。

　船舶・海洋エンジニアリング装備市場シェアについては、世界の5割以上を占め、海上輸送量とコンテナ取扱量は世界の3分の1を超過。世界経済の成長に重要な原動力を提供している。

　中国の海洋科学技術レベルも著しく向上。海洋調査船「夢想号」は深海探査を推進し、南極観測基地「秦嶺基地」が新たに運用を開始した。中国が独自開発した海洋循環数値モデル「マ（女へんに馬）祖」は全面的に普及している。中国の海洋科学技術は足元でスマート化、無人化、デジタル化へシフトしている状況だ。


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