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  ニュース     2024/06/26 14:38

中国製自動車がロシアで人気、1~5月輸出37.25万台 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国製自動車の輸出先でロシアが世界最多に躍り出ている。中国の新車輸出は、今年1~5月の年初来累計で245万台に拡大した。うちロシア向けは37万2500台(輸出全体の11%)に達し、輸出先2位メキシコのほぼ2倍に膨らんでいる。参考消息が25日、外電情報として伝えた。
 中国で生産される新車モデルは、維持費がほとんどかからないため、ロシア人の間で人気が高い。300万ルーブル(550万円)以下の価格で販売される中国の量産クロスオーバー車は、パワートレインシステムがロシア都市部を走行するのに最適だ。これらのほぼ全てにはターボエンジンが搭載されているという。
 1~5月の中国製自動車輸出先はロシア以外、メキシコ向けが19万600台、ブラジル向けが15万9600台、ベルギー向けが12万4000台、アラブ首長国連邦(UAE)向けが11万4500台と続いている。中国製の新エネルギー自動車(NEV)輸出先では、ブラジル、ベルギー、英国が1~3位だった。
 5カ月の中国製自動車輸出額は、464億米ドル(約7兆4240億円)に伸びている。1台当たりの輸出単価は1万9000米ドルで推移した。
 中国税関総署によると、中国の自動車輸出台数は、2023年に前年比53.5%増の522万台(うち乗用車85%)に積み上がった。21年以降、3年連続のプラス成長を達成している。年間の平均増加台数は100万台を超えた。NEVの輸出台数は120万3000台。うち欧州向けが全体の38%を占めた。ほかタイ、インドネシア、マレーシアを含む東南アジア向け輸出の伸びが目立つ。
 23年のメーカー別輸出台数は、上海汽車集団(SAIC:600104/SH)が約110万台でトップ。2~3位は奇瑞汽車(チェリー)が92万5000台、テスラが34万台と続く。


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