中国の動画配信プラットフォーム大手、ビリビリ（9626/HK）は9日、中国中央電視台（CCTV）と提携し、春節前夜（旧暦大みそか）の年越し番組「2025年春節聯歓晩会（春晩）」を生配信すると発表した。ビリビリによる春晩の配信は設立15年以来で初めて。ビリビリは春晩の独占動画プラットフォームとなり、番組をリアルタイムで完全放送する。格隆匯新聞などが同日付で報じた。

　春晩のライブ配信に向けて、ビリビリは新しいインタラクティブ機能と視聴機能をカスタマイズする。CCTVもビリビリのプラットフォーム内に同番組の公式アカウントも開設。過去の春晩のハイライトをユーザーに提供する。同番組は28日に放送予定だ。

　データによると、24年の春晩では15～44歳までの若年視聴者層が全体の51.59％を占めた。若年層が春晩の主な視聴者層になりつつある状況だ。中国で最も若者層がアクティブに視聴する総合動画プラットフォームとして、ビリビリはさらに春晩の充実した内容と独自の視聴体験をユーザーに提供する。

　上海市に本社を構えるビリビリは、徐逸・総裁が09年に立ち上げたサイトが前身。11年に投資家の陳睿CEO（最高経営責任者）が出資し、法人化された。2大ネット企業の騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）、阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）も出資する。


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