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  ニュース     2019/03/18 14:02

中国:「科創板」IPO受付スタート、早くも11社が申請表明 無料記事

 上海証券取引所に創設予定のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板(Science and technology innovation board)」について、18日に新規株式公開(IPO)申請の受付が始まった。有力証券紙の証券時報によると、同日朝までに11社が科創板での上場申請を提出する方針を表明。これら11社は半導体、バイオ医薬品、ロボットなどの業界に属す企業で、店頭市場「新三板」などにすでに上場する企業も含まれている。
 報道によると、科創板上場を申請したのは、未上場の杭州啓明医療器械、申聯生物医薬、聚辰半導体、店頭市場上場の江蘇北人機器人系統(836084/新三板)、賽特斯信息科技(832800/新三板)、香港上場の上海復旦張江生物医薬(1349/HK)など。うち上海復旦張江生物医薬は科創板上場の理由について、「自社のイノベーション力、研究開発力を体現するために、上海メインボードよりも上場先としてふさわしいと判断した」と説明している。
 これまでの報道によると、上海証券取引所は先週13日に、科創板IPO申請システムのテストを実施。18日には同システムを通じた申請受理を開始する方針と報じられていた。準備が順調ならば、6月中旬にも第1陣の取引がスタートすると予測されている。
 中国証券監督管理委員会は今月1日、科創板の創設と同市場でのIPO登録制導入に向けた管理規定を発表し、同日付で実施すると表明。上海証取も1日、「科創板」での取引やIPOに関する具体的な規定を公表し、即日実施した。科創板の創設は、次世代IT技術、ハイエンド設備、新素材、新エネルギー、省エネ・環境保護、バイオ医薬品といった新興産業の発展を支援するとともに、インターネット、ビッグデータ、クラウド、人工知能(AI)と製造業の融合を図ることが狙い。その位置付けを考慮し、赤字企業や特殊な株主構造を採用している企業にも上場が解禁された。


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