【亜州ビジネス編集部】テスラ（TSLA/NASDAQ）創業者のイーロン・マスクCEOが北京市内の高級住宅を購入した――といううわさが即座に否定された。会社側は「単なる偽情報に過ぎない」とコメントしている。毎日経済新聞などが5日に伝えた。
　北京不動産業界の複数の仲介業者や関係者は4日夜、SNSを通じて「テスラのマスク氏が北京市朝陽区、霄雲路8号の豪邸を総額約1億5000万米ドル（約215億2000万円）で購入した」とする情報を発信。「最上階の『空中四合院』を取得した」とする内容を流布した。
　これに対し、北京合生・霄雲路8号の物件販売センターは「顧客のプライバシーを外部に明かす権利も可能性もない」と説明。不動産デベロッパーも「その件については知らない。顧客の情報と取引状況は秘密だ」とのみ応じた。
　霄雲路8号プロジェクトの仲介業者も、「今日は多数の人にマスク氏の住宅購入に絡んだ質問を受けたが、私自身も分からない」と答えたという。一方、中原地産の住宅専門家は、「明らかに偽情報だ」と指摘した。テスラも5日、「デマ情報に違いない」と回答している。
　資料によると、霄雲路8号最上階に位置する空中四合院は、1平方メートル当たりの価格が36万～50万人民元（約727万～1010万円）の水準。1軒当たりの価格は3億6000万～5億人民元（72億7000万～101億円）に上るという。


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