中国のSNSで最近、学校などへの子供の送迎を中国語で「ホウ腿」（ホウ＝足へんに包）と呼ばれるお使いサービス業者やバイク便に依頼しているという親の書き込みが注目を集めた。一部の保護者は「遅くまで仕事をした翌朝に子供を送るのがつらい」「寒いので早く起きたくない」といった理由から、「ホウ腿」を利用しているという。一方で、「子供が事故や誘拐などの事件に巻き込まれる恐れがある」として、安全性を危惧する声も少なくない。北京市教育委員会が「微博（ウェイボ）」の公式アカウントで紹介した内容として、北 在線などが6日付で報じた。

　中国では蜂鳥ホウ腿、達達秒送などのお使いサービス業者が事業展開している。お使いの範囲は幅広く、企業または個人を対象とした代理購入、配達、フードデリバリー、雑用代行など多岐にわたる。ただ基本的に「人」を送り届けるサービスは含まれない。「人」は対象外とする規定を明記している業者もある。中国の道路運輸条例では、人を運ぶ運輸業に従事する際、許可証の取得を義務付けている。「ホウ腿」の配送員が許可証を持っていなければ、サービスは違法で罰金の対象となる。こうした中で一部の配送員がルール違反を承知で、「子供の送迎サービス」を請け負っている実態があるようだ。




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