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  ニュース     2025/03/13 13:17

24年の世界IC封止・検査7%増収、中台企業が上位独占 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】CINNO Research(上海群輝華商光電科技)と独ICリサーチがこのほど共同で発表した2024年の半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)業界リポートによると、上位10社の合計売上高は330億米ドル(約4兆9000億円)を超え、前年比で7%増加した。上位10社は台湾4社、中国4社、米国1社、韓国1社の構成だった。

 首位は台湾の日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH、3711/TW)で、今年2月の発表によると、24年通年売上高は前年比2%増の5954億1000万台湾ドル(約2兆6800億円)。2位の米アムコー・テクノロジー(AMKR/NASDAQ)を大きく引き離している。24年は先進封止・検査の売上高が6億米ドルと、封止・検査事業全体の6%を占めた。25年は10億米ドル、構成比10%への拡大を見込む。

 台湾勢は同社の他、力成科技(パワーテック・テクノロジー:6239/TW)が6位、京元電子(KYEC:2449/TW)が8位、南茂科技(チップモス・テクノロジーズ:8150/TW)が10位に入った。

 中国業界最大手の江蘇長電科技(JCET:600584/SH)は3位だった。24年売上高の予測値は約348億人民元(約7120億円)。中国勢は同社の他、4位に通富微電子(トンフー・マイクロエレクトロニクス、TFME:002156/SZ)、5位に天水華天科技(002185/SZ)、7位に北京智路資産管理有限公司(智路資本、ワイズロード・キャピタル)の封止・検査事業がランクインした。智路資本は20年に当時世界7位だったシンガポールのUTACを、21年にASEHの中国4工場を買収している。

 この他、韓国最大手のハナマイクロンが9位となった。


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