【亜州ビジネス編集部】台湾積体電路製造（TSMC：2330/TW）に中国の顧客から、最短のサイクルタイムで生産する「スーパーホットラン（SHR）」案件の受注が増えている。顧客は発注のために、通常より40％高いプレミアム料金でもあえて支払うという。集微網が24日、業界関係者の話として報じた。
　関係者はこの背景について、米国大統領選挙によって米中関係に不確実性がもたらされることを懸念し、顧客が対応を急いでいると説明した。TSMCは中国からの緊急受注によって、第3四半期と2024年通年の売上高と粗利益率が事前予測を上回ると予想している。
　TSMCは第2四半期、中国顧客からの受注割合が16％と、第1四半期の9％から7ポイントも上昇した。同期の粗利益率は53.2％と予測値の51～53％を上回っており、関係者はこれについても中国顧客からの緊急受注が貢献したと指摘した。


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