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  ニュース     2024/10/15 10:08

香港:スーパー商品9割で「ステルス値上げ」、消費者委が調査 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】香港消費者委員会はこのほど、同委の調査の結果、2021年1月~24年7月までの間に、「ステルス値上げ」したスーパーマーケット商品が約9割に達したことを明らかにした。価格を維持したままで容量や重量を減らした食品、日用品、ペット用品は、調査対象となった62商品のうち9割を占める58商品に上っている。容量、重量の減少率は1.3~30%の範囲で、うち25商品で10%以上減少した。現地メディアの信報が15日伝えた。
 58商品のうち、菓子・スナック類が24商品で最多。容量、重量の減少率は2.3~17.5%だった。次いでパーソナルケア製品が10商品、減少率は2.9~19.9%となっている。メーカーの希望小売価格に基づくと、4割の商品で実質的な値上げ率が10%を超えており、最大では26.2%にも達した。
 同委によると、「10本入り」「5キログラム入り」など商品の容量や重量がパッケージに明記されていない限り、消費者がステルス値上げを見抜くことは困難だ。ただ、「新配方(新配合)」「升級(アップグレード)」などの文言がパッケージに印刷されていた場合、容量や重量の変更を示唆している可能性があるという。
 ステルスは敵のレーダーには映らない戦闘機のことで、ステルスのように見つかりにくい値上げのことを「ステルス値上げ」と呼ぶ。「シュリンク(縮小)」と「インフレーション」の合成語である「シュリンクフレーション」とも呼ばれる。


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