ニュース 2024/12/05 10:51
中国:成長5%未満も容認、「質の向上」重要=人民日報
政策・政治
【亜州ビジネス編集部】中国共産党機関紙の人民日報は4日の論説記事で、「5%前後」とした今年の経済成長目標について、5%をやや下回っても容認できるとの見解を示した。経済の「効果的な質的向上と合理的な量的成長」が重要であり、「スピード崇拝」から脱却する必要があると指摘している。
論説記事では、スピード崇拝を続け、無差別にプロジェクトを立ち上げ続けた場合、一時的に成長ペースを押し上げることができたとしても、将来の成長を前借りしているだけだと指摘。「5%前後」という目標に向けて努力してきたが、その結果、「5%より左右に少しずれた」としても許容範囲だとしている。
その上で、経済の良し悪しを判断するにはスピードではなく、発展の勢いの強さ、経済構造の合理性、イノベーション推進力の強さ、国民の幸福度、経済の開放度などを見ることが重要だと説明した。さらに、世界経済が不安定化し、国際政治の不確実性が高まるなかで、各国が中国に対する封じ込めや抑圧をエスカレートさせる可能性があると警戒。内需の伸びは依然として弱く、投資も不安定なため、需要を拡大し、不動産市場と株式市場を安定させる政策を組み合わせて実施する必要があると指摘した。
翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」は、今月11日から2日間の日程で開催されるとみられる。会議では2025年の経済成長目標も決定される見込みだ。
国家統計局によると、24年7~9月期のGDP成長率は前年同期比4.6%に伸び悩み、前四半期の4.7%から鈍化した。1~9月期の成長率は4.8%という水準。中国は24年の成長率目標を「5.0%前後」に設定している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
論説記事では、スピード崇拝を続け、無差別にプロジェクトを立ち上げ続けた場合、一時的に成長ペースを押し上げることができたとしても、将来の成長を前借りしているだけだと指摘。「5%前後」という目標に向けて努力してきたが、その結果、「5%より左右に少しずれた」としても許容範囲だとしている。
その上で、経済の良し悪しを判断するにはスピードではなく、発展の勢いの強さ、経済構造の合理性、イノベーション推進力の強さ、国民の幸福度、経済の開放度などを見ることが重要だと説明した。さらに、世界経済が不安定化し、国際政治の不確実性が高まるなかで、各国が中国に対する封じ込めや抑圧をエスカレートさせる可能性があると警戒。内需の伸びは依然として弱く、投資も不安定なため、需要を拡大し、不動産市場と株式市場を安定させる政策を組み合わせて実施する必要があると指摘した。
翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」は、今月11日から2日間の日程で開催されるとみられる。会議では2025年の経済成長目標も決定される見込みだ。
国家統計局によると、24年7~9月期のGDP成長率は前年同期比4.6%に伸び悩み、前四半期の4.7%から鈍化した。1~9月期の成長率は4.8%という水準。中国は24年の成長率目標を「5.0%前後」に設定している。
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