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  ニュース     2019/01/09 11:04

中国:重慶市豊都県が牛糞尿を再利用、有機肥料・メタンガスを生産 無料記事

  牛肉増産政策を推進する重慶市中部の豊都県は、急増する牛の糞尿を効率的に回収・処理し、有機肥料やメタンガスなどの材料として再利用する仕組みを構築している。経済日報が7日付で伝えた。現在は県内で有機肥料メーカー4社が操業し、年間に約5万トンの牛糞を処理している。
 豊都県は2008年から「牛肉の都」を目指して、牛肉増産政策を進めてきた。足元で各業者が合わせて約17万頭の牛を飼育している。ただ過去には牛の糞尿の処理が適切に行われず、雨水と共に川に流れ込むなどして環境汚染源になっていた。同県は三峡ダムに近いこともあり、牛の糞尿処理システムの構築は急務だった。県は14年に中国人民大学の専門家を招いて、適正な畜産業の規模を試算。これに基づいて糞尿の回収、処理システムを整備した。さらに有機肥料メーカー4社を誘致して、各社が農家から1トン当たり100人民元(約1590円)で牛糞を買い取る仕組みを作らせた。地元当局は企業に対し、牛糞を1トン買い取るごとに15人民元の輸送補助金も支給している。
 このほか、糞尿を集めてメタンガスを精製し、農家に供給するシステムや製造した液体肥料を農地にパイプで流すシステムも整え、有効利用している。


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