中国は電動自転車（電動スクーター）の安全技術基準を厳格化する。工業和信息化部（工業情報化部）は19日、『電動自転車安全技術規範（意見募集稿）』を発表し、強制国家標準に関する公開意見募集を開始した。
　現行の標準と比較して、耐火性と難燃性能の向上、消費者の走行安全のさらなる保障、移動ニーズの満足、違法改造（電池モジュール、コントローラー、スピードリミッター）の防止などの各面を修正する。走行安全の保障については、最高設計速度を時速25キロメートルを超えないように規定し、北斗測位機能の追加搭載などを求めた。
　一方、製品の実用性向上を図る。鉛蓄電池モデルの車両重量制限に関しては、55キログラムから63キログラムに緩和する方針だ。当局は寄せられた意見に基づき安全技術規範を修正・改善し、手続きに従って審査・承認の推進を加速する予定という。
　中国は電動自転車の生産・販売大国。全国の保有台数は、2023年時点で3億5000万台を超えた。一定規模以上の事業者による生産台数は、23年に合計4228万台まで拡大している。


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