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  ニュース     2024/11/01 14:22

中国:就職試験のAI面接増加、時間やコスト削減で導入加速 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国で就職試験に人工知能(AI)による面接システムを採用する企業が急増している。企業約1000社と数千人の大学生を対象として、求人情報サイトの牛客が2024年春に実施した調査によれば、半数を超える学生がAI面接の案内を受け、約8割が実際に参加した。中国政府系メディアが10月30日付で伝えた。

 AI面接では主に、「猟聘・Doris」「牛客AI面試」「智聯招聘AI易面」「海納AI面試官」といったシステムが導入されている。このうち「猟聘・Doris」の担当者によると、同システムの利用契約を交わした企業は年初からこれまでに1100社を超えたという。この数は過去数年間の合計に相当する規模だ。過去1年間で企業が同システムを利用して行った面接の回数は、前年比で448.2%増と急拡大している。

 企業がAI面接を導入する理由は、コストの抑制に加えて、多数の人が受ける面接の内容と評価を公平にするためだ。AI面接は遠隔ででき、面接官が要らないため、かかる時間や人件費が抑制できる。

 ただ受験者の中にはAIに採用の評価をされることに違和感を持つ求職者も少なくない。またシステムの不具合により、音声が途切れたり、同じ質問に何度も答えたといったケースもあるという。

 AI面接システムについて、 専門家は「現状では技術面や管理面などでまだ改善が必要だ」と指摘した。

 



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