詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

  ニュース     2024/08/27 15:53

中国RPG「黒神話:悟空」人気沸騰、PS5やPCに特需 無料記事

 中国発の没入型アクションRPG「黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)」が中華圏を席巻している。游戯科学(Game Science)が開発し、PS5版とPC版(Steam、Epic Games、WeGame)に向けて20日リリースされた。初日のアクセス数だけで170万人を超えるなか、関連機器の特需が生じている。工人日報が27日付で伝えた。
 「孫悟空」が活躍する異世界を再現した同ゲームの爆発的な人気化を背景に、PS5やパソコン、グラフィックカード、キーボードなどのハードウエア製品の売り上げも足元で急拡大している。
 ネット通販の「快手電商」によると、発売初日を迎えた20日、一体型パソコンやデスクトップパソコンなどの製品のGMV(取引額)が前日比で122%、ゲーム用ノートパソコンのGMVも40%ずつ増加した。モニターなどのDIYパソコン製品のGMVは74%、ゲーム機、アクセサリー、ゲーム関連製品のGMVも34%ずつ拡大したという。
 コストパフォーマンスの高い中古機器の需要も伸びた。中古品ネット通販プラットフォームの「転転」によると、ゲームのリリース後、中古PS5の取引量は前日比で128%、検索数も237%ずつ増加した。パソコンやグラフィックカードなどの取引量も明らかな増加傾向にある。さらにゲーム関連の周辺機器製品、例えばゲームコントローラー、ヘッドセット、キーボード、マウスなどの売り上げも顕著な伸びを記録した。
 深セン市游科互動科技有限公司傘下の游戯科学によると、23日夜時点で累計販売が早くも1000万本を突破している。同時接続のユーザー総数も300万人を超えた。
 ゲーム舞台である山西省の観光熱もうなぎ上り。地元では「悟空と一緒に山西を巡る」というキャンペーン企画が始動した。ゲームのフィギュアやコラボレーションコーヒーなどの関連商品も飛ぶように売れている。
 中国のゲーム人口は膨大だ。「2023年中国ゲーム産業報告」によると、中国国内のゲームユーザー規模は、6億6800万人に達した。層が極めて厚いだけに、黒神話:悟空はゲームの産業と市場をさらに活性化させている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース